感想日記 夜明けの青

主に小説・アニメ・マンガの感想、日記、雑感 誰かの役には立ちません @madderred100

【個人用メモ】最近見たもの

映画 -61
ターミネータージェネシス
ターミネーターを見て思ったのは、別にスカイネットが暴走しない未来ではなくて、いかに未来から来たターミネーターが恐ろしく、そしてシュワちゃん演じる味方のターミネーターが頼れるか、なのだろうな、と。

「ツインズ」
古い映画を見ると(そんなに言うほど古くないけど)のんきだなあ、と思うことがある。今の時代から見ると、しっかりとした規範があると信じられていた時代は、問題の解決法も迷いがないし、難しくないのかな。

「レオン」
身体ばっかり大きい大人と、早熟だと思い込んでいる子どもの映画と聞いて、見た。ラストの鉢の中身を植え替えるシーンがすごく好き。でも、本編はと言われると、いい映画なんだけど、個人的には刺さらないな。

「ピザボーイ」
ジェシー・アイゼンバーグが見たいがために見た映画。三つのおバカペアが絡むのは面白かったけれど、特にいうことはない。

ポーラー・エクスプレス
これもツインズと同じように規範の存在する映画なのだけど、ツインズとは違って、かなり抵抗のある結末。キリスト教圏の価値観だとは思うけど、信じるものは救われるってのは信じがたい。

「トム・ソーヤの盗賊団」
これもそこそこのダメ映画。終盤のホテルの辺りからは面白くなるのだけど、そこまでがあまりに退屈。

「スパイクガールズ」
人殺しの山賊VS女子バレーボール部。それぞれのキャラの動線がはっきりしていて、いい映画。アクションあり、成長あり、と分かって作っているのが見える。娯楽作として会心

「サバイバルソルジャー」
まさかの展開。「少女庭国」を思い出した。人が環境によっていかに狂暴(あるいは社会、倫理を捨てて、自然に還るか)になるかをはっきりではないけれど、意識してある作りで、メリハリがあって面白かった。無人島ものって最近名作が多い?

新書 24
評論 37
枕草子REMIX」酒井順子
枕草子を題材に、女性である作者の、女性あるあるを語っていくという感じ。下に書いた木村耕一さんの本とは、清少納言を切り取る切り口が違い、物事の両面という感じ。

「こころきらきら枕草子 笑って恋して清少納言」木村耕一
上の本が、清少納言の鋭い観察眼に焦点をおいたとするなら、こちらは清少納言の人生観に注目した本。定子と清少納言の関係性は、クリティカルに感じる。源氏物語、定家本の発見から、ちょっと古典熱。

小説 19
白鸚鵡」吉屋信子
「私の見た人」
少し面倒なので、ひとまとめに。「私の見た人」は小説というよりエッセイ風なのだけれど、感触としてこちらに。
白鸚鵡は時代を含めても、少しのんきだなあ、という印象。けれど、物語の決着に一応の理屈、隣人愛を付けて、しっかりまとめているのが、さすがに一世を風靡するだけの作家だと感じた。「私の見た人」を読んでいなければ、投げ出していたかもしれない。
「私の見た人」は、端正な文章というのがまず気になった。言文一致体としては第二世代くらいだろうか。漱石たちに見られる固さがなく、むしろこちらが本流か?

アニメ 16
HELLSING OVA
漫画版よりアニメの方が好き。以上