感想日記 夜明けの青

主に小説・アニメ・マンガの感想、日記、雑感 誰かの役には立ちません @madderred100

【個人用メモ】最近見たもの

映画 71

3月のライオン 後編」

 年始に見たやつ。覚えが悪いけれど、確か思ったのは、りゅうおうのおしごとと合わせて、羽生さんをモデルにした棋士が、どちらも面白い人間への落ち方をするな、と。人間への落ちかた、というのも変かもしれないけれど、どちらも共通しているのは彼と対局すると自分の感覚を破壊され、今までの棋風が保てなくなる、と言われているところ。そして、勝利よりも将棋全体の完成度を求める姿勢。羽生さんという存在からして将棋界のラスボスではあるのだけど、それがどうやって主人公たちの側に下りてくるか、つまり、絶対に勝てない魔王を倒すにはどうする? ということについて、物語上の作法として、それは魔王ではなくて、ちょっと強いだけの相手だ、と認識を改めるフェイズがあると思うのですよ。で、りゅうおうのおしごとでは、魔王たる名人の顔が露わになることで、魔王から格下げになるのに対し、3月のライオンでは、宗谷名人は耳が聞こえない、ストレス性のものだ、と事実を明らかにすることで、人間側に堕ちてくる、のが興味深いな、と思いました。というのも、明らかにりゅうおうのおしごとでは、ワンクールアニメですしラノベですし、と制約はありつつ、名人の存在は、キャラを立てず、倒すべき相手で終わるわけじゃないですか。それを羽海野チカさんは、もう確信犯的に、こちらに引きずり込む準備をしている訳で、これは面白くなりそうだな、と。もちろん、だから、どちらの方が偉いということはないですが。

 

「天才の頭の中 ビルゲイツを解読する」

 映画ではないんですが、こちらに。3話あるんですが、そのどれもが、問題の提示、ビルゲイツのエピソード、困難と打破、さらなる難問、という形に整備されていて、見ていてすごく面白かったです。ビルゲイツ本人の考え方もそうですが、構成がすごかった。

 

「メッセージ」

 言語SFと聞いて、見てみました。何となく、インタステラーのお父さんが旅立ってからと、娘たちがコロニーで地球を離れるまでの、中間の話のような気がしながら、見てました。あとは、言語の特性によって、現実への認知の仕方が変わる、というのは言語SFの定番なんだな、と思いました。問題はそれをどう、味付けするのか、ということでしょうか。

 

「シャーロックホームズ シャドウゲーム」

 前にも見たのですが、兄の付き添いで。前見た時は、もっともっさりした展開だった気がしたんですが、さくさくで驚きました。屍体の帝国のワトソンくんのイメージがずっと残っていて、クリミア戦争が気になってます。

 

読書 19344ページ

「わが心のフラッシュマン」著 中島梓

 記事にしたいので、適当に。

 

虐殺器官」著 伊藤計劃

 これも記事にしたいので、ぼちぼち。