感想日記 夜明けの青

主に小説・アニメ・マンガの感想、日記、雑感 誰かの役には立ちません @madderred100

【個人用メモ】最近見たもの

映画 67

「ワイルド・ブレイブ」

 前半は、認知症の父を抱えたアメリ中流階級の闇みたいなものを見させられていたのに、アクションパートに入ってからの、モモア一家の戦闘民族っぷりが目を引く傑作。スナイパーに徹し、ライフルを構えた次の瞬間には、撃っていいか、と尋ねる父さんが格好良すぎるし、銃声を聞いても、悲鳴一つ上げない娘が実に頼もしい。さらには、終盤、母さんが参戦するのだけど、山に入り、娘を探しているというのに、大声を出して、敵に場所を知らせないという徹底ぶり。

 上にあげた、銃声を聞いて悲鳴を上げる女の子、銃を持つ悪漢がいる山に入って、娘の名前を叫ぶ母親など、映画演出的なものをおかしいよね、と排した結果なのかもしれないけれど、そういった小さな積み重ねのおかげで、家族の場慣れ感がすごくて、面白かった。見て損はしない。

 

エアベンダー

 火の国の面々が啓蒙主義者すぎる。いや、そこが面白いのだけど。多分、小説かなにかの原作があるのだと思う。ズーコ王子とか絶対、後半、仲間になるやつだもん。とはいえ、エアベンダー(主人公のこと、名前忘れた)の掘り下げが少なくて、ちょっと不満。ラストもああなってしまったら、彼のかなしみは誰も癒せない。

 でも、隙なのはジャオ司令官だったりする。精霊を殺し、人の知性によって、世界を制するという思想は嫌いじゃない。

 

読書 18992

 

アニメ 28

「本好きの下克上 司書になるためには手段を選んでいられません」

 悪ガキみたいなマインがかわいくてしょうがない。原作未読なのだけど、ある人が大分アニメの方は雰囲気を変えてきているというので、なろう版をいつ読むか、思案中。第二章がやるというので、その後にするか?

 

3月のライオン 第一シーズン」

 本当に羽海野チカさんはすごい。ハチクロしか読めていないけれど、モノローグの多い作風だったと思うので、シャフト(新房昭之さん?)の演出と相まって、すばらしい作品に仕上がっていた。キャラクターに関して、本当に多面的で、人間観察力が優れているというか、人を見捨てないというか、それが一番出ているのが、桐山くんの義姉の香子さんで、あの二人の出す空気感がたまらなく好きだ。愛憎入り混じる、などと小説では簡単に書いてしまうけど、まさしく二人の関係はそれで、香子さんの裏は奈良気持ちと不器用さが、桐山くんとのやり取りに滲み出ていて、悶える。まだまだ第二シーズンもあるし、原作も未読なので、楽しみすぎる。