感想日記 夜明けの青

主に小説・アニメ・マンガの感想、日記、雑感 誰かの役には立ちません @madderred100

【個人用メモ】最近見たもの

映画 36

ヒミズ

 人殺しは生きるに値するのか、というのが、みーまーに魅入られてからの、ぼくのテーマなのだけど、ヒミズは必見と思っていて、ずっと見たかった作品。おまけ人生の部分とか、ものすごく共感して、期待していた。

 と思ったのだけど、ぼくが思っていた文脈と違っていて、今作はむしろ、ありとあらゆる選択肢を奪われていって、望みが叶う術もない人生が、それでも生きる価値はあるのか、という話だったので、自分の中でうまく消化できていない。

 ただ、これ、震災直後の映画ということで、もうこの地点は通り過ぎちゃったよな、という見るべき時期を見誤った感がある。生きて居なきゃしょうがないよね、という諦観の中で、改めて見ると、こんな時代もあったよね、という雑な感想になってしまう。

 

ワールド・オブ・ライズ

 対テロ戦争における、スパイとスパイマスターの話。ディカプリオの上司がスパイマスターで、日常の中から中東にいるスパイに指示を出すシーンなど、すごく見どころのある作品だった。今まで描かれてこなかった部分が、盛りだくさんで、すごく面白かった。特に、これ、無人ドローンのパイロットの話と繋がってくると思うのだけど、戦場と日常が隣り合わせになった現実を映すという意味では、ぼくはこちらの方が好み。さらに言えば、スパイマスターを題材にしてるというのも新しみがあって、面白かった。

 余談だけど、ヨルムンガンドアメリカのスパイマスターが、今作に出てくるスパイマスターにそっくりで、これモデルだったりするのかな、と思った。

 

「17アゲイン」

 よくある青春をやり直す系の映画かな、と思ったら、中年男性が高校生に戻って、家族との絆を結び直す話だった。これ、自分の偏見があったな、と思って、自戒で書くのだけど、いわゆる学生のできちゃった結婚にいい印象がないのだけど、じゃあ、そうして結婚した家庭や、家族が必ずしも不幸なのか、というとそれは違うのだよね。

 物語の冒頭で、主人公がバスケの推薦で大学へ進学しなかったのを二十年、後悔し続けている、というのが描写される訳で、じゃあやっぱり、あの時に戻って、人生の決断を変えるのかな、という期待をうまいこと裏切って、今を再び選び直すという方向に作った、脚本は本当にスマートだと思う。

 

読書 51

「将棋名人血風録」著 加藤一二三

 ぱーっと読んじゃって、印象に残ってない。というか、エピソード自体は何となく見聞きしたのもが多くて、改めて驚くものでもなかったかもしれない。ただ、随所にあるひふみんの考え方、の方が興味深かった。有名な谷川さんとの上座下座問題とか、ひふみんなりの基準が書かれていて、納得したり、これはけんかになりそう、とかまあ色々思いました。

 

「働き方の教科書」著 出口治明

 出口さんの本はちょくちょく読んでいるのだけど、原理原則を大切にする人なので、書いてある内容はだいたい似たり寄ったりだったりする。ただ、それが大切だと本当に信じているから、何度も書くのであって、それをいかに実践していくは、やっぱり自分自身の問題なのかな、と思う。

 

「100分で名著 銀河鉄道の夜」著 ロジャー・パルバース

 銀河鉄道の夜で、ちはしほの二次創作を書きたいので、読みました。これも震災直後に書かれたらしく、今読むと、あの大事件に際して、その引力から逃れられてないな、と思う部分もありつつ、自己犠牲の解釈の助けを得たり、やっぱり銀河鉄道の夜自体が、ちはしほじゃないか、と思ったり、大分熱が上がってるので、この熱を大事にして、七夕までに書き上げたいし、銀河鉄道に対しても、もっと真摯に向き合いたい。

 

アニメ 24

ビースターズ」が七話で止まってるので、見ます。