【個人用メモ】最近見たもの
映画 -76
「ホームレス ニューヨークと寝た男」
異自然世界の非常食を読んだ時も思ったけれど、所謂、正規のルートを離れた、くたびれた男性を主人公にした物語っていうのが、多くあるように見えるけれど、それを通底している文脈は何だろう、と思っている。
冒頭のゴリラのジョージとドウェイン・ジョンソンが会話しているシーンが面白かった。その後のアクションの運びが、何だか納得感が薄くて、乗れなかった。見る前は、てっきり、世界に隠れていた巨大生物が(キングコング的な)ニューヨークに集結する怪獣ものだったと思っていたので、映画のSF部分が余計に感じた。
「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」
魔女のアマネットがかわいそうだった。トム・クルーズが二股をかけて、フラれた女の人みたいな描写に見える。トム・クルーズは偉大。
ラスベガスのイリュージョンのシーンのカメラワークが凄いと思った。イマジナリーラインを知った時、三人以上のイマジナリーラインがよく理解できなかったので、これは、と感じた。その後は、刑事が主人公に見えるな、と思っていたら、その通りの展開になって、計算された脚本と撮影に感嘆。
「ダークタワー」
主人公のパートはつまらなくて、マシューマコノヒー演じる、敵役のパートの方が面白かった。それとスーパーパワーをシャインと名付けたのはいいけれど、吹替の発音が社員だったのは笑ってしまうので、気を遣ってほしかった。
「コイン強盗クラブ」
B級映画? 割と穴のある脚本で、つまらなくはないが、面白くもない。
以前、夜中の映画で見た。その時に見た方が面白くて、やはり自分は見直すというのは苦手だなと思った。自分の中にある、断片をもっと大切にする方が、自分にはいいんだろう。
「ドラゴン・ウォーズ 戦士と邪悪な民」
調べたら、まさかの続編があって、驚いた。拙い映画なのに、それなりに見れたのは何故なんだろうか。お金もかかっていないはず。
「幻土」
半分ずつ見て、間が三か月くらい空いているので、正確な判断はできないけれど、シンガポールの埋め立て地、という題材が面白いな、と。
「グリンチ」
これは恐らく、イルミネーションのアニメ版の方。ラストの山頂で朝日を浴びるシーンは、オリジナルの方が美しかった。全体的な小技が効いているけれど、オリジナルが好き。
「シークレット・オブ・ハロウィン」
海外版、銀河鉄道の夜。青春の一幕を、ハロウィンの一夜に集約した名作。ホラーテイストも上手く作用していて、中盤、主人公といじめられっ子が入れ替わる象徴シーンからの、映画の転換など、本当に素晴らしい。記事を書いておけばよかった。
管理社会もの。文脈的に古いものだと思うのだけど、こういう作品を見ていて思うのは、破壊される社会に生きている、他の人間に対して、迷惑じゃないか、ということが気になる。アーサーCクラークが描いた管理社会は、理想社会であり、後発が、ディストピアとして描いた、という話をこの頃、聞いて、やはり、本当の管理社会はそれほど悪いものではないのかもしれない、と近頃の中国を見ていても思う。フランケンシュタインの怪物が、後世、知性の弱い生き物とされたことと併せて、それが人間の欲望なのだな、と。それを考えると、非の打ちどころのない管理社会を描き、その上で、それを改善していく「レダ」は本当に名作なのだ、と思う。
首狩りウサギの元ネタを見れただけで収穫かな、と。それ以外は……。古典を受け止める力が弱いのは、どうにかしたい。
「フェリシーと夢のトウシューズ」
記事を書いた。
新書 24
評論 37
小説 18
「異自然世界の非常食」著 青井硝子
再読。最近、AAで学ぶネット事件簿を見て、2chなど、ネットの連帯感、空気感が書き込まれている作品に、無性にリアリティを感じるし、好きなんだな、と。
アニメ 16