【個人用メモ】最近見たもの
映画 46
「フロリダプロジェクト」
現代のアメリカを映す社会派映画。モーテルで暮らす、子どもを中心に、フロリダつまりディズニーランドの外側の生活をドキュメンタリータッチで描く、傑作。アメリカ版万引き家族と言えば、分かりやすいかな?
夕暮れに佇む画を撮影するのが、めちゃくちゃ上手くて、驚いた。モーテルのマネージャーのボビーと、主人公の女の子の母親が、それぞれ宵闇の中で、たそがれてるシーンがあるのだけど、それを見るだけでも価値があると思う。
あとは、物語全体が軋み始めた時の、モーリーのお風呂のシーンの演出も必見。リフレインの演出だけれど、そうと気付かせない上手さがある。すごかった。
「スーサイドショップ」
自殺が社会問題化している都会で、自殺用品を扱う家族に、新たな子どもが生まれたことで、それぞれの抱える問題が露わになっていく、というストーリー。こども向けだからなのか、かなり素朴なストーリーになっていて、要は気分の問題だよね、みたいな結論になったのは残念。それとティムバートンの苦手なところを引き継いでいて、個人的には受け付けなかった。何でも唄えばいいってもんじゃないと思う。あと、娘は恋人ができて、ハッピーエンドだけど、兄弟の兄の方はどうなのよ、みたいなおざなりさも気になる。フランス人だから、愛が大切なんだよ、と言っておけば、許されると思うなよ(ジョーク)
「ボーダーライン ソルジャーズデイズ」
前作の構造がかなりしっかりしていた分、どういう話をするのかな、と思ったけど、無難に仕上げてきていて、驚いた。ただ、やっぱり一作分の構造で完結していたと思うので、出来としては1で完成されていると思う。あとは、アメリカを取り巻く状況も、二作品をつくっている間に、少し変化したのかな、という空気を感じた。特に、爆破テロの犯人が、アメリカ国民だったことからメキシコでの極秘作戦が打ち切られるところなんかは、作劇的にもそうだけど、唐突な印象があって、この違和感は現実からのものかな、と。
読書 55
「2010年代SF傑作選1・2」
ちょっと考えていることがあるので、記事にします。
アニメ 24