映画 2 「サマーオブ８４」 殺人鬼だって誰かの隣人、を合言葉に、少年の一夏の冒険を描く作品。自分自身も殺人鬼との邂逅というモチーフを書いているから分かるのだけど、この類型は、犯人と出会うという嘘にどうやってリアリティをつけるか、ということに…

モリーズ・ゲーム(吹替版) 発売日: 2018/10/05 メディア: Prime Video 「シカゴ７裁判」からアーロン・ソーキン監督を知ったので、作品を追ってみることにしました。 かつてオリンピックを目指していたスキープレイヤーのモリーは、北米大会の敗退をきっかけ…

映画 14 「もう終わりにしよう」 幾原邦彦作品ばりの、象徴主義的作品。あらゆることがリアリティではなく、内的必然性に従って動いていくのは、見ていて、退屈しない。しかも、男性の家族の描写に象徴的だけれど、負の面を見せて、すぐにそれだけで割り切れ…

フリップフラッパーズ 1 [Blu-ray] 発売日: 2017/01/06 メディア: Blu-ray ＧＹＡＯ！で全話配信されていたので、見ました。 見終わってからは何ともなかったのに、数日たってから、パピカの気持ちがずしんと来たので、記事にしておきます。いつもの通り、低…

映画 24 「マトリックス リローデッド」 マトリックスって子どもの頃の映画なので、いちおう金曜ロードショーとかで見てはいるのだけど、理解しているかと言うと、実はまったくしていなくて、改めて見直して、ああそういう意味だったのか、と思い直すシーン…

映画 29 「ジョーカー」 大分たまってましたね。ヒミズから見ると一か月、映画を見ていなかったし、ジョーカーとシンクロナイズドモンスターも、軽く二週間くらい間が空いてました。 なので、大分わすれてしまった部分も多いのですがｂ、覚えてる感触として…

映画 36 「ヒミズ」 人殺しは生きるに値するのか、というのが、みーまーに魅入られてからの、ぼくのテーマなのだけど、ヒミズは必見と思っていて、ずっと見たかった作品。おまけ人生の部分とか、ものすごく共感して、期待していた。 と思ったのだけど、ぼく…

映画 39 「ハーフオブイット 面白いのはこれから」 どこかで感想を書いた覚えがあるのに、どこにも見つからなくて、ちょっと困惑してます。プラトンの「饗宴」で語られる、人間はもともと完全な存在であり、それが神の怒りによって、二つに分けられ、以来、…

映画 45 「あらしのよるに」 まさかのメロドラマ、心中ものの空気を纏っていて、困惑した。こどもむけに作っているのか、おとなむけに作っているのか、よく分からない作品。ヒックとドラゴンみたいに、二つの勢力の架け橋になるのかな、と思ったが、そんなこ…

出オチです。タイトルオチです。以上です。 それでも何か言うとしたら、最近サボりすぎじゃない？ という感じ。個人用メモばっかりじゃん、このブログ。もういいよ、わたしブロガー辞める……ではなくて、えーと、まあ細々やっていきます。いつか消すことにな…

2010年代SF傑作選1 (ハヤカワ文庫JA) 発売日: 2020/02/06 メディア: 文庫 2010年代SF傑作選2 (ハヤカワ文庫JA) 発売日: 2020/02/06 メディア: 文庫 一月ぐらいかかって、ようやく読み終えたので、久しぶりに記事を書きたいと思います。正直、ＳＦって「アス…

映画 46 「フロリダプロジェクト」 現代のアメリカを映す社会派映画。モーテルで暮らす、子どもを中心に、フロリダつまりディズニーランドの外側の生活をドキュメンタリータッチで描く、傑作。アメリカ版万引き家族と言えば、分かりやすいかな？ 夕暮れに佇…

映画 49 「タクシードライバー」 アイリッシュマンのための布石。ただ、古典を見る時にありがちなのだけど、何を評価すればいいのか、分からず、戸惑ってしまう。ベトナム戦争中の、社会に対する鬱憤を持った男が、みたいなありきたりなあらすじに感じてしま…

映画 52 「ＢＬＡＣＫＦＯＸ」 キャラデザと作画が綺麗で良かった。ストーリーは、１クールで作りたかったんだろうな、と感じさせるもので、脚本の出来としては……まあ、映画向きではなかったと思う。 読書 57 「雑草で酔う」著 青井硝子 逮捕の報が出て、優…

映画 52 「マイインターン」 ロバートデニーロを見ると、すぐ人殺してそうとか思ってしまう。見たのが随分前なので、忘れているところが多いのだけど、すごくテンポが良くて、面白かった。前々から、テンポテンポって言うのだけど、それだけで見られるかどう…

映画 59 「ロックドッグ」 中国産の、音楽アニメ。 出来は普通。村の存亡よりも、どう音楽で成り上がっていくかを見たかったので、ちょっと不満かな。けれど、ロックの神と一緒に音楽を作り上げていくシーンは盛り上がったので、よかった。 「ウインド・リバ…

映画 61 「リミットオブアサシン」 正直、覚えがない。確か、あまり面白くなかった記憶。死んだ暗殺者が謎の手術で甦って、復讐をするみたいな話だった気がする。多分。 「ファイナルガール」 リミットオブアサシンの後に見た。わりと制作費が安めの映画だっ…

空挺ドラゴンズ（１） (アフタヌーンコミックス) 作者:桑原太矩 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/11/07 メディア: Kindle版 こちら、原作版ではなく、ネットフリックスで配信中のアニメ版の話になります。画像がないと、記事がとても地味なので。 ちな…

映画 65 読書 18623 「永世七冠 羽生善治」 将棋も小説もやるのが楽しいばっかりで、プロのものを見たりは少ないので、今の将棋の事情が垣間見えて、面白かった。羽生さんは衰えたと騒がれても、一年後にはすぐ復帰しているイメージが強くて、まあ、あの世代…

映画 65 「マッドマックス 怒りのデスロード」 前に見た時は、ウォーボーイのニュークスくんが成長する物語と捉えていたのだけど、見返したら、ニュークスくんの出番があんまり多くなくて、あれ、と思った。 「シャザム！」 大いなる力には大いなる責任が伴…

映画 67 「ワイルド・ブレイブ」 前半は、認知症の父を抱えたアメリカ中流階級の闇みたいなものを見させられていたのに、アクションパートに入ってからの、モモア一家の戦闘民族っぷりが目を引く傑作。スナイパーに徹し、ライフルを構えた次の瞬間には、撃っ…

映画 69 「フィフス・ウェイブ」 キックアスの女の子主演。彼女が演じる役のお父さんは銃の趣味がいい。あとは、侵略者のマメさが気になる。子どもを徴兵するのはいいとして、電子機器を灼き、沿岸部を破壊して、ウイルスを蔓延させたあとにやることが、子ど…

折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5036) 作者:郝 景芳 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2018/02/20 メディア: 単行本（ソフトカバー） 記念すべき100記事目。といっても、ほとんどが最近見たものという備忘録なのだけど…

わが心のフラッシュマン (ちくま文庫―ロマン革命) 作者:中島 梓 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1991/12 メディア: 文庫 自分も詳細は知らないが、恐らくは特撮シリーズのうちの一つ、フラッシュマンに端緒を発した物語論プラス、中島梓あるいは栗本薫の…

映画 71 「３月のライオン 後編」 年始に見たやつ。覚えが悪いけれど、確か思ったのは、りゅうおうのおしごとと合わせて、羽生さんをモデルにした棋士が、どちらも面白い人間への落ち方をするな、と。人間への落ちかた、というのも変かもしれないけれど、ど…

映画 -86新書 24評論 37小説 17アニメ 15 目標値 映画 50新書 30評論 50小説 50アニメ 30 2019年に目標を立てて、インプットを頑張ろうとやってきたけれど、去年はどうも上手くいかない年だった。冷静に考えれば、本を読むスピードも速くないのに、二日に一…