感想日記 夜明けの青

主に小説・アニメ・マンガの感想、日記、雑感 誰かの役には立ちません @madderred100

【個人用メモ】最近見たもの

映画 61

「リミットオブアサシン」

 正直、覚えがない。確か、あまり面白くなかった記憶。死んだ暗殺者が謎の手術で甦って、復讐をするみたいな話だった気がする。多分。

 

「ファイナルガール」

 リミットオブアサシンの後に見た。わりと制作費が安めの映画だったけれど、面白かった。場面が暗かったり、似たような場所を繰り返し使っていたりで、安いな、と気付くポイントはあったけれど、安っぽくはなく、ライティングなんかも丁寧で良かった。幻覚とか視覚的な挑戦も多くて、ああ魂込めてるな、というのが伝わってきて、かなり好き。

 

レザボア・ドッグス

 タラちゃんのデビュー作ということで見た。タラちゃんのあの訳の分からないうんちくとも雑談ともつかないものを聞くのが意外と好きだったりする。ただ、あれはどう見てもテンポ悪いよな、自分は絶対やらないな、とも思う。でも好きだから見る。タラちゃんの映画を見ていると、二時間が二時間以上に思えるのも、案外好き。だけど、ちょっと嫌い。

 

ダウンレンジ

 これも制作費の安そうな映画。退屈はしないけど、自分の興味的には、シチュエーションがあって、一発ネタをぽんぽんと投げていくみたいな、いわゆるB級映画はあまり好みじゃない。やっぱり、一本筋の通った、伏線のあるようなストーリーが欲しい。

 

読書 17977

「劇場」

 三作目の人間はまだ読んでいないので、何とも言えないけれど、すごくプレーンな作品を書く人だな、と思う。構成がしっかりしていて、かといって、文章が華美な訳でもなく、分からないを作らない姿勢だったり、読ませる対象が明確にあって、そこに合わせたレベルの文章を書いているイメージ。素朴な感じは、ある意味では地味ともいえるのだけど、その薄味がすごく丁寧。

ハケンアニメ」

 第一章を読み終わった時、これ、後をどう続けるんだろう、と思ったら、あるワンクールを追いかけたアニメ界の群像劇になる、とは……!脱帽。やっぱり、プロの作家は違うなあ。いや、感心しているだけじゃ、いけないのだけれどもね。

 

アニメ 25

「盤上のシンデレラ」

 これはアイドルマスターシンデレラガールズの二次創作で、厳密にはアニメじゃないし、これを計上するのもどうかと思うけど、とても面白かったので。

 ニコニコ大百科を見れば、分かると思うけれど、将棋をテーマにした二次創作で、その中でも頭抜けている作品。将棋を扱った映画や小説、漫画はこれまで多少読んできたけれど、将棋の読みについて、これまで的確に深く、丁寧に描写した作品を見たのは、これが初めて。というのも、その部分は、他のメディアだと伝わりづらいし、そこを見たいと思ってやってくる人も、少数だから、というのが多分、理由なのだろうけれど、やっぱり弱くとも、将棋を指す人間としては、将棋の読みまでを含めて、面白い作品を見せてもらいたい、と思うもので、物足りなさを感じていた。そこに盤上のシンデレラを見つけて、ああ、これが見たかった! とマジで思った。

 シリーズの後半で、将棋の専門性について言及している回があって、まさに、そのことをこの作品は表現したかったのだな、とぼくは受け取った。ある一つの可能性を突き詰めていくということは、その分野を終わらせることでもあるのだな、と。さらにプロであるということは、その専門性をどう伝えるか、の問題でもあるし、突き詰めれば、専門性とは何か、という問いでもある。

 このシリーズを通じて、感じたことは自分でも、もっと掘り下げたいと思う。未完のまま、作品を閉じたシリーズでもあるので、答えは自分で見つけることになるとは思うけれど、もう少し、この作品世界に浸っていたい。