【個人用メモ】最近見たもの
映画 29
「ジョーカー」
大分たまってましたね。ヒミズから見ると一か月、映画を見ていなかったし、ジョーカーとシンクロナイズドモンスターも、軽く二週間くらい間が空いてました。
なので、大分わすれてしまった部分も多いのですがb、覚えてる感触としては、タクシードライバーといい、革命家へ共感できないんだな、ということを思いました。栗本薫の「レダ」でディソーダーと呼ばれていた、社会からの逸脱者たちが、現行のシステムに反乱を起こすというところまでは理解できるのですが、そこに展望やプランが乗っかってないと、いやそれはダメでしょ、となってしまうあたり、自分は根っからの保守主義者なのかもな、と思いました。
あとは、コンテンポラリーダンスのシーン、どれも美しかったですね。公衆トイレで踊る場面は、色彩設計もあいまって、めちゃくちゃに綺麗でした。
タイトルにだまされた。改題して、ヤンデレ幼なじみに死ぬほど愛されて眠れない件、とかにしてほしい。もっとばかばかしい感じになるのかと思いきや、舵取りの方向がシリアス寄りだったのが、まず自分との食い違いで、漁った感想ブログでも、女性の抑圧を描いたフェミニズム映画の秀作、という風に書かれていたけれど、お題目はともかく、内容が面白くなければ、意味がないからな、みたいなお気持ちになりました。身体にあわなかった。
「CUBE」
オチはしっていたのだけれど、どういう経緯で、とか詳しいことは知らないまま視聴。よくあるパニックホラーの設定、と今だから見ているし、冒頭で語られていた〇年代風のテーマも、ああこの頃はこんな空気感があったな、みたいな軽いノリで受け流してしまって、もったいなかったかな、と思い返しました。
閉鎖空間の所謂B級映画は、仲間割れで物語が停滞しがちだけれど、さくさく進んで、テンポが心地良かった。
「マトリックス」
いつか見返したいと思っていた映画。これから残りの二作を見る予定。マトリックスから目覚めて、管を抜き取るシーン、子どもの頃に見て、トラウマだったのだけど、見返したら、そんなに長いシーンでもなくて、?が頭にいっぱい浮かんだ。多分、マトリックスを見て、その後に見た悪夢の内容を、間違って記憶でもしていたのかもしれない。あと、PS2のゲームがやりたくなった。
「呪怨 呪いの家」
ネットフリックスオリジナルのドラマシリーズだけれど、映画に。
呪怨は見たことないし、怖いので見る気もないのですが、飲んで観るシネマのノラネコさんがツイッターでいいと言っていたので、見ました。1988年から97年までの、およそ十年ほどを辿る作品で、未解決のものを含んだ、猟奇事件などを題材に、呪われた家を描くというストーリーが非常に面白かった。
あと、聖美ちゃんがすごくかわいくて、ひどい目にあわされる度に、ああ、ああと喘いでいました。めっちゃタイプ。ああいう声が落ち着いていて、クールな感じの女の子、ほんと性癖なんだなって、思いました。
「西の魔女が死んだ」
ライナスの毛布型の物語って、このブログでも何度も言及してるんですが、今回、特に思ったのは、西の魔女ことおばあちゃんが、完璧な存在ではない、というところを示していたのが、すごくおもしろかったなと思います。
最後、主人公のまいちゃんとおばあちゃんが喧嘩別れして、離れてしまうシーンがあるのですが、その前の流れで、おばあちゃんだって決して動揺しない訳ではないし、何でも解決できるわけではないんだ、ということを描写していて、すごく興味深かったです。破れかけの毛布っていうモチーフは、他の作品にもありますし、ちょっと気にしています。
ゲーミングマゾ侍や、ミリしら山月記、デトロイトのDTh二次創作などを摂取した影響により、最近BLに興味が出ています。といっても、耽美系のものじゃなくて、どうやらR指定のほう、というのが、この映画を見ての感想でした。というか、上の三作を書いた方の趣味が、自分の水にあっている、プラス、ものすごい才能だというのは自覚しているので、何というか、満足できない身体にされた感があって、怖いです。
読書 47
「読書嫌いのための図書室案内」著 青谷真朱
普通に面白かった分、物足りない感じ。最後のどんでん返しも秀逸だし、描写も丁寧で、読書に関するあれこれも面白いのだけれど、ストーリーの奴隷という感じがあって、自分が求めているのは、もっとそういう色々から逸脱したものなのかな、と。もちろん、キャラクター・プロット・引用元の作品などなどをストーリーに寸分の狂いもなく合致させる手腕は素晴らしいと感じていますし、そこを目指していくべきだとは思うのだけれど……。
役所広司さんが主演の映画の、だいたい原案ということで真新しいことはかかれていなかった感じだけれど、面白く読んだ。基本的に第二次世界大戦の時の日本人の対応を見ているといらいらするのだけれど、特に、宣戦布告の流れなど、むかっ腹が立った。腹が立つを通り越して、五十六に同情までしてしまったので、もう何が何やら訳が分からない。
「少女禁区」著 伴名練
まさかのブックオフで発見し、100円で購入しました。アマゾンで見たら、3000円してたので、まあ在庫がなくて、買えないよりましだな、とか思いました。
肝心のストーリーは、やっぱり伴名練さんの作風には思う所があって、自分とは恐らく真反対の人間だと思うので、はやく短編集を買いたいところ。所感では「読書嫌い」で書いたようなのと同じことを思っています。根本的には、この形が本当に美しい物語の形式なのか、という答えのない問いなので、自分の審美眼の問題なのですけれど。
「源氏物語の時代 一条天皇と后たちのものがたり」著 山本淳子
たらればさんが、おすすめしていた山本淳子先生。まじでお慕いしますというレベルで、よかった。定子が亡くなる場面、一条が亡くなる場面、両方泣きました。彰子がその後、院になる場面でも当然泣きました。めっちゃ深く感情移入していたらしく、自分でも驚きました。道長ぁ、と思うし、行成ぃ、とも思うし、伊周ぁ、と嘆きっ放しの286ページでした。山本淳子さんと平安文学、ちょっと追いかけてみたいです。
アニメ 24
アニメねえ、アニメ。ビースターズ、この間、二話見たんですよ。あと三話ですかね。あはは。見ますよ、ちゃんと見ます。ゆるしてください、なんでも島原、という気分。