【個人用メモ】最近見たもの
映画 52
「マイインターン」
ロバートデニーロを見ると、すぐ人殺してそうとか思ってしまう。見たのが随分前なので、忘れているところが多いのだけど、すごくテンポが良くて、面白かった。前々から、テンポテンポって言うのだけど、それだけで見られるかどうかが変わるので、個人的には非常に重要視してます。
「ラッキー」
偏屈じじいの人生を見つめ直す話。面白かったし、ルーズベルトを飼っている友人の演説だったり、見どころもあるのだけど、個人的にはテーマに対して、もう一つひねりがほしいな、と感じる。もちろん、作品に瑕疵はなくて、完全に自分の創作スタンスの話。この作品の描き方のままだと、文学になってしまうので。
「彼の見つめる先に」
ツイッターでおすすめです。と紹介されていたので、気になって見た。基本的には同性愛の方に話が向かって行くのだけど、女友達のジョヴァンナが、声優の駒形友梨さんに思えて仕方なくて、謎の感情移入をしてしまった。話は、ちょっと前のことなのであまり覚えてないです。もう少し、三人で仲良く遊んでいるシーンを長く見ていたかった。
「グッドフェローズ」
ゴッドファーザーといい、アイリッシュマンといい、マフィアものは自伝を基にしているのが多いのだな、と気付いた。マイインターンが面白かったので、最近は、デニーロ特集な気分でいます。
「パグアクチュアリー」
犬と出会って、人生が好転していく系ストーリー。ただ、事件らしい事件がないのが気になった。面白くない訳ではないけれど、すっきりしない場面もあって、少し不満。これもテンポが良かったので、全部見られたけれど、そうでなかったら、途中で見るのをやめていたかもしれない。
「ラストベガス」
デニーロ特集の一環。悪友たちの応酬がキレキレで、ストーリーも綺麗なハングオーバーという感じ。とても面白かった。特に、最序盤で出てきて、本編には名前しか出ないデニーロの奥さんが、いい味を出していた。他には、サムの浮気の決着も、ものすごく美しく収めていて、思わず、声が出た。
「ジャッジ 裁かれる判事」
裁判ものを期待して見始めたら、家族ものだった。これも面白かった。街の裁判長である父親が、起こした事件の弁護をすることになった、元問題児。事件の本当の発端は、彼と彼の家族との軋轢から始まっていたというまとめ方は、美しい脚本。少し長い気はするけれど、見せたいシーンと楽しませるシーンとを交互に挟んで、うまく言えないけれど、技巧的? な映画だった。
読書 57
ページ換算が面倒なので、もう冊数に戻します。前回が17788Pだったので、300で割って、59。そこから二冊分という計算です。
「アリスマ王の愛した魔物」小川一水
短編集。ツイッターでも書いたけど、一番のお気に入りは「リグライト」だな、やっぱり。全体の構成が上手すぎる。近代社会が個人ひいては人権を生み出した根源が、責任主体であり、それをAIが獲得するには、という人工知能が意識を持つにはどうするか、という問題に絡んでいく様は圧巻。はぁー、プロの小説家こわいなー。
「われ敗れたり――コンピュータ棋戦のすべてを語る」米長邦雄
読んだのが大分前で、覚えていることが少ない。今やコンピュータを参考にプロ棋士が将棋を指す時代だけど、本著がかかれたのは、ほんの数年前なんだよな、という事実に驚いた。内容に関しては、どこまでも価値を目指していく勝負師の姿がはっきりと見えて、ぐっときた。